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佐々木健介選手参戦団体などのプロレス観戦記&雑記(サムネイルクリックで拡大)
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新宿FACEで行われた、神戸のプロレスショップRINGSOUL七周年記念興行。それにしても、歌舞伎町新宿コマの近くにリングがあるのを知って驚きました。以前はあのビル、ディスコが沢山入っていたんですよねぇ。自分はその口なんですけど、昔は踊りに今はプロレス観戦に、と思うとかなり不思議です。

入り口でドリンク代を払って入場。これだけでも「ライブハウスみたい」で、その上お客さんに若い女性やカップルが多い多い。自分はここに居ていいんでしょうか、てな雰囲気でした。でも500人収容のこの会場、なかなか良い感じです。開始時には立ち見(=カス席)が出るほどの超満員。YASSHIの登場で盛り上がると思いきや、ちょっとアレなラップで場内シーン・・・。「昨日作ったんや。歌詞がまだ入っとらへん」苦しい言い訳しつつも、オーナー氏とのMCで何とか盛り返しました。しかし、「本日のご来場ありがとうございます」なんて普通に喋るYASSHI、初めて聞きましたよ。


【第1試合】
K-DOJO選抜対みちのくプロレス選抜6人タッグマッチ。いきなり酷なこと書きます。本音として、第1試合に出た人達をプロレスラーと認められません。飛んだり跳ねたりを見せるだけで「魅せる」には至っていない。繰り出す技に意味や説得力が見出せないとこちらには全然響かないんです。コスチュームやマスクに凝る前に、先ずは身体を作ってください。

【第2試合】
全日リングアナ木原さん、プロレスできるの?選手達と練習したりジムに通っているだけあって、身体の厚みは見事です。のわりに、お腹の出っ張りがちょっとアレ。でも、さすが武藤社長のムーブはよく研究されてます。そこそこ技も出すんですけど、ロープに振られたときのチョコチョコ走りがやっぱ素人さん。殆ど宴会芸ながら、普段全日見てるんで、温かい目で笑わせてもらいました。

【第3試合】
カズ・ハヤシが出てくるとホッとします。やっとプロレス見た気になりました。格下相手にやっつけ仕事でなく、よく付き合って試合してると感心しましたが、パイナップル華井はカズの後輩なんですね。めったに出さないファイナルカットで決めたのは、何か思うところがあったんでしょう。対する華井は目にチカラがありました。レフェリーや観客に「うるせえんだよ」と噛み付くのが、珍妙なコスチュームにそぐわないというか、そこで笑いを取れるかというとそうでもない。せっかく良い目をしてるのだから、今後自分の進む方向を考えて欲しいです。

【休憩】
全5試合なので休憩無しと思ったら20分の休憩。必要ない気がしましたが、売店の関係もあるんでしょう。2月3日の全日後楽園チケット買っちまいました。思う壺?

【第4試合】
近ブラ対金TAKA。普段ならここにカズが入るんでしょうが、敢えてNOAHの金丸。初タッグながらスムーズな連携が出るのはさすが。TAKAの柔軟な感性と場の空気を読む能力の高さに改めて驚嘆しました。そして金丸。NOAHの選手は、いくらバチバチやられても壊れない頼もしさがあるんで、安心しながら楽しめます。壊れないといえば、近藤はもとよりYASSHIもホント丈夫ですねぇ。入場してからボーっと立ってるだけでなく、しきりにストレッチしたり身体を動かす近ブラにプロレスに対する真面目さを感じます。客席が沸くいい勝負でした。

【第5試合】
TARU&SUWAのヒールに対して、健介&勝彦が完全なベビーで来るかと思ったら意表をつかれました。アンタら東京愚連隊ですか・・・。野良仕事道具一式をカゴに入れて背負い、頭にハチマキ手にはさすまた。弁慶とも見えます。勝彦はハチマキと首にぶっといチェーン、そしてハンマー片手に入場。こちらは可愛いい運動会のよう。斬新な井出達で颯爽と!だがしかし凶器の準備には余念がなかったけれど、リングインまでは考えていなかったという。カゴしょったままロープをくぐれなくてジタバタする健介。間違いない、この人の頭には筋肉がみっちり詰まっている!いきなり爆笑の渦でしたが、試合が始まれば凶器より肉体の方が強いことをちゃんと証明してくれましたよ。この辺の緩急の差が健介の好きなところなんですわ。それにしても勝彦の成長の著しさったら。試合内容もさることながら、もう少しでお父さんの身長に追いつきそうです。来月の正念場まであと僅か、壊れないよう更なる肉体の頑健さをば。

片やヒールユニット。元コンビだけあって、息の合う良い攻めを見せてくれました。もっと憎憎しさがあってもよいですね。今後SUWAが全日に参戦するようなので期待しましょう。しかし、TARUの稼働率がかなり高かったですよ。こんなにキッチリ試合見せてもらったのは初めてかも。観客を煽りつつ試合をしつつ、後半は息切れ電池切れ。それでもゼエゼエ言いながら「うるさいんじゃあ!」いつもの水撒きは忘れずに。TARUがペットボトルを手にしたときは要注意です。というか、この日は水でなくスポーツドリンクだったらしい・・・シャレにならんぞ。最後は健介のやさしめ角度ノーザンライトボムで決まり。勧善懲悪の決着がついてめでたしめでたし。メインで満足、見に来て良かったです。

全試合終了後、健介のマイクでTARU&SUWA除く参加者全員がリングに上がり、オーナー氏を囲んでちょっとしたことあり。YASSHIが「ええか、記事に書くなよ」と取材記者達に念押ししていたので、ここに書くのも控えておきます。お祭り興行ということで、気軽に楽しくのんびりと見させてもらいましたけど、色々な選手を見てやはりプロレスは奥が深いんだなと。頑丈さ、視野の広さ、柔軟な考え、気持ちの強さ、そういうものを備え持つ人が良いプロレスラーだと感じました。その点はジュニアもヘビーも関係ないですよね。
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ILLUSTRATION BY nyao